重症心身障害児の看護で大切なこと&やりがい

重症心身障害児の看護の仕事に臨む際に忘れてはならないこととして、被看護者である子どもたちも私たちと同じく、それぞれ物事を考え感じている点が挙げられます。
そのため、担当する子どもたちそれぞれの個別性を的確に認識し、より丁寧な看護と介助を提供する姿勢が大切です。喜怒哀楽など自身の感じていることを上手に表現できない重症心身障害児も見られますが、注意深く観察すれば、発せられているサインをキャッチできるようになります。
これには経験プラス、常に親身になって寄り添う看護を通じて構築される、相互信頼関係が鍵となるでしょう。医師、リハビリスタッフ、保育士や介護福祉士などの療養士など、関連する多くの職種の方々と連携を図りつつ、医療的なケアだけにとどまらない看護を行うのが重症心身障害児の看護の仕事です。

また、日々の勤務と地道な努力で学んだ重症心身障害児の看護の知識をもとに、中長期的に子どもたちの生活を見守ることになります。そのため、子どもたちの成長過程を身近に感じられることがやりがいに繋がるケースも多いです。
小さかった子どもたちが生活支援と訓練士による訓練などを通じ、少しずつ自分でできることが増えていく発達過程が確かめられた時の喜びは、この仕事ならではの達成感に満ちています。また、クリスマス会などのイベントを看護師たちで企画準備するなど、子どもたちと一緒に思い出づくりができる職場環境も、大きなやりがいにつながっています。